指示を待たないAさんにどんな声をかけますか?
今月は、複数の小学校に伺って、通級の授業を見せていただいています。
活動で使う数字カードを各自が作っていますが、Aさんは早々に作り終えて、カードを使って練習を始めました。
通常学級の先生だったら、Aさんにどのような声をかけるでしょうか?
後の協議会で何人かの先生に伺ってみると、
「まだですよ。待っててね」
「先に練習したらズルいよ」
などと、全体を考えた言葉がけになりやすいようです。
もちろん、全体を揃えなくてはいけない時ってあるのですが、本当にストップする必要があるかな?って日頃の口癖を顧みてみることをオススメしています。
この時の通級指導の先生は、
「もう終わったの?早いね!じゃあ、練習時間1分どうぞ」
と声をかけていらっしゃいました。
制止するのではなく、意欲的に準備をしたと捉えて認めているのですね。そして、1分という時間を提示することで、子供の気持ちに自然と沿いながら、授業を進めていらっしゃいました✨結果的に、このAさんは、終始、ルールを守り意欲的に活動していました。
ちなみに、この対応は、Aさんにとってだけよかったのではありません。
作業時間は、どうしても早い遅いが出ますから、時間がかかる子供にとっても、先生の手伝いが必要な子供にとっても、ちょうどよい時間調整となります👍
「この柔軟な対応は、通級だからできる、少人数だからできるるのでは?」
というご質問をよく受けます
答えはNOです💡←重要
全体指導の中でも十分できる指導技術です☺️ので、真似していただけたらいいなと思います。
ADHD という特性を障害(生き辛い)にするか否かは、環境に依ります。もっと言えば、この先生のように「意欲満々でエネルギーがある」という見方をすれば、素敵な個性です☺️
私自身、自分とは違う感覚を持つ人を理解するのに苦労することが今でもあります🥲でも、見方を変えれば。。。と考える癖は付いてきました😂
人間、幾つになっても成長期🌱
※心理職には、秘密保持義務があるので、いくつかの事例を混ぜて書いています。