手当て
日々の中で、忘れてしまいそうな、でも覚えておきたい、ささやかな幸せを書き留めておく。
先日、膝に蕁麻疹が出て、かゆがる私に、何も言わずに子供が保冷剤を持ってきてくれた。
「ありがとう」
私がしばらく服の上から冷やしていたら、
「あ」
って言って、次はバンダナを運んできた。
保冷剤を入れて、畳んで、足に巻いてくれた。
小さな手で、バンダナの畳み方を工夫して、キュッと結んで、痒みが収まるように手当てしてくれた。
「○○、優しいね」
と思わず口に出すと
「こんなの普通だよ」
と返ってきた。
母は、心底あなたという人間が、好きで、時々尊敬すらします☺️
「母の愛は無償の愛」
と言いますが、私には、どんな母親でも愛して求めてくれる、大きくなったら当たり前のことみたいに優しくしてくれる子供からの愛の方が、見返りを求めない無償の愛だって思えます。