「そこまで深入りしてもいいのですね」 登校渋り
私の心をドキリとさせたある先生からの言葉。
「そこまで深入りしていいのですね」
これは、ある先生から、登校をしぶり始めた子どもへの対応を相談された時のことです。欠席理由を伺うと、担任から聞いていないとの返事。
なぜ聞かないのだろう?大事なことなのに。。。という気持ちが顔に表れていたら、ごめんなさい🙇♀️
不登校の原因第一位は「不安」です。ですが、幾重にも原因が重なっているのがほとんどであり、対応が遅くなるほど解決に時間がかかると感じています。
この不安の根っこから解決していくことを私は大切にしてきました。
担任1人に任せておく時代ではありません。
「チーム学校」での対応が必要です。ここについては、また別に書こうと思います。
不登校に限りませんが、まずは本人と話をします。例えばこのように。。。
「今日の○さんの姿、いつもと違ったね。何かあった?」
「頭では、学校は行かなくちゃと思っているけど、心と体は違うんだね。詳しく聞かせてくれる?」
「嫌なことをやってしまう時、何かしら辛いことや、ストレスが原因になっていることが大人でもあるよ。」
責めるのではなく、ティッシュペーパーが水を吸い取るように、子供の心の内を聞き取っていきます。
決してアドバイスを急がないこと。←重要💡
先生の中には
「でもね。。。」
というアドバイスで、子供の言葉を遮ってしまう方がいます。
「でもね」を
「そうなんだね」
に変えてみると違ってきます☺️
どんな感情も、そのまままずは受け止めてもらって、吐き出していくうちに、自分で軌道修正していくことも多々あります。論理的に考えると、おかしいなという考えでも、まずは聞いて理解することに徹しましょう❤️🩹
そして、当事者である子供が、自分のモヤモヤの正体に気付くことから始めてみることをオススメします。感情に善悪はありません😌自分で許すことのちょっとした練習にもなりますよ。
この時のお話では、理由を話してくれたらじっくりと聞き、子供自身、理由がわからないことの方が多いので、月曜日の朝起きてから日曜日の夜寝るまでのことを全て聞き取って、その時の感じ方からストレスを一緒に探して行くという方法をご紹介しました。
例えば、朝ごはんがないことを辛いと感じる子供もいれば、1人で眠ることが怖いと感じる子供もいます。
年齢と不相応なことをストレスに感じることもあって、周りからは理解されづらいのでしょう。その中で、解決方法を一緒に探っていくという具合に。
話が終わり、校長室へ移動するまでの廊下で、
「そこまで深入りしても良いのですね?」
と、真剣におっしゃるA先生😌
「いいんですよ。きっと子供は求めてると思います👌」
とお伝えしました。
つまり、この先生は、「ここまで深入りしてはいけない」とご自身に言い聞かせてきたのかもしれません❤️🩹
私にとってこのような子供の心に深く入っていく対話は、必要不可欠でしたが、子供に深入りすることを躊躇せざる得ない経験をしてこられたのでしょう。。。
この先生が、これから新しいご自身の教育観を見出されていくことを、陰ながら応援しています📣
深入りすることで、自分も相手も傷付くことがあるかもしれません。でも、そこからがスタートです。未来はいくらでも変えられる❣️
だから恐れないで、目の前の生きづらさを抱えた子供のために、先生方には一歩を踏み出してほしいと思います。
※今回も守秘義務のため、いくつかの事例を織り交ぜた架空の設定です。