オープンダイアローグを学びたい
今週のお題「100万円あったら」
オープンダイアローグを学びたい。(出来たら本場のフィンランドで🇫🇮)
オープンダイアローグとは、服薬に頼らず対話を重ねていく心理療法で、フィンランドでは、30年ほど行われているそうです。
もう少し知りたい方は、↓
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番組のあらすじが前後編になって文字起こしされています。森川すいめい先生が語る際の表情までは、お伝えできないのが残念です。
先週の6/19(土)が再放送だったのですが、再々放送されるといいなと思うほどの内容でした。
精神科医・森川すいめいさん 対話の旅に導かれて 【後編】“開かれた対話”で得た旅の到達地 - 記事 | NHK ハートネット
↑こちらの番組内の、森川先生の語りはどれも心に深く残るのですが、1つだけエピソードを紹介します。
○先入観をもたずに対話する
ある路上生活者の方に、森川先生がどういう場所なら路上生活ではなく屋根のある場所で暮らせるのかと聞くと
「施設はダメだ」
「集団生活だから」
「ウォシュレットが必要だ」
と、路上生活者の方が答えます。
当初、森川先生は常識的に考えて生活保護を受けながらウォシュレットのある部屋に住むのは無理だと考えていました。
でも、
「なんで?」
と聞いてみると、その人なりの理由がありました。
その方は知的障害だけでなく、指も短く不器用でした。加えて「ぢ」があることで、うまくお尻を拭くことができない。そうするとパンツを汚してしまって、施設の人に迷惑がかかるから、ウォシュレットのある地下道で生活していたのです。
森川先生は
「自分の思っている世界は極めて狭く、聞かなくては分からないことだらけ。勝手に解釈したりジャッジしたり、そういうのは全部捨ててまずは「どうしてなんだ」と聞こうと思った」
と話されています。
その後、ご自身が蓋をしてきた壮絶な過去や罪悪感と向き合う話が続きます。
人の心に寄り添うことが仕事であったり、身近な人と向き合うことを必要としていたり・・・そんな方々にとって何かしらの気付きがある番組だったと思います。
私も含めて、生き辛さを抱えている方には、ぜひ☺️
心理士になってから、私の興味は、障害理解や教育に留まらず、貧困や犯罪、愛着形成不全。。。どんどん広がっていますが、手法云々だけでなく、カウンセリングとは何かを納得いくまで学んでおきたいのです。
教師時代には「教育は人なり」を胸に、自分を見つめ続けてきました。言っていることとやっていることに嘘がないように、本物の先生になりたいと強く願って・・・
心理士も同じ「カウンセリングも人なり」私の生き方が表れる。
森川先生の言葉の優しいこと、易しいこと。
幼少期にお父様からひどく虐待され、支配されていた中、心の拠り所であったお母さま。そのお母さまを救えなかったことと、何よりもお母さまからの最後の言葉である
「(すいめいは)優しくない」
その言葉にずっと罪悪感を抱き続けてきたことを、フィンランドのオープンダイアローグで気付き、自分を許すに至ったそうです。
この場面は、自然と涙が出てきました。
私は、子供から
「俺って優しくないよね?」
と尋ねられることが幾度とあります。きっと、息子は私に確かめることで、ギリギリのところで自分を愛せているのではないかと思うのです。確かめなくてはならない、そんな心持ちにさせて、申し訳ないといつも思うのです。
「〇〇は、優しいよ」
これは本心です。息子は私に優しい。本当は優しい。本当に優しい。
だけど、ASDの特性から、どうしても私を含め周りを傷つけてしまうことが起きる。
それは、本人も望んでいないのだと思います。
親として、「分からなくても教えなくちゃ」という気負いがあります。
森川先生の番組冒頭の言葉
「みんな(路上生活をしている人々)、私の師匠です。仙人みたいなものです。」
自分の考えなど及ばない人生を生きてきた人が目の前にいるとき、(私にとっては息子)自分もこう思える、そんな人になりたい。
🍀100万円あったら🍀
フィンランドに行って、オープンダイアローグを学びたい