irodoring’s blog

子育て、教育、心理。。。彩り豊かにのびのーびと。

強迫性障害 

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☆何回も書いては消す、書いては消す

☆もう綺麗なのに、頻繁に手を洗い過ぎる

☆戸締りや、持ち物など何度も確認する

☆自分なりの手順や方法にこだわって、何度もやり直したり確かめたりする

 

この様な、不要なのに過度に繰り返してしまう行為。。。それを本人も分かっているのに止められないから、辛いのですが、子供さんなら、見守る周囲も不安になってきます。

 

これらは、強迫性障害の症状と似ています。私は医者ではないので、発達障害についてもですが、診断はできません。けれど、見当をつけることで、解決方法が見つかることは多いので、言動や行動から推測はしていきます。(心の中で静かに☺️)

 

程度によって、また本人が困っていなければ、ちょっとした癖だと考えて、収まるのを待ってもいいのですが、

障害=生き辛さ

と考えますので、生活に大きな支障が長期に渡ってあると、なんとかしてあげたくなります。症状が悪化していくようなら、受診も1つでしょう。

 

でも、まずは家庭や学校でできること😊

 

①本人も辛いのだと、理解して受け止める

「そうか、自分でも分かってるけど、止められないのね。」

②追い詰めず、安心させる

「そういうこと、結構あるのよ。気付かないうちに、なくなることや、大きくなったら忘れちゃうこともあるから、大丈夫。」

 

ここからは、本人が辛くて、生活に支障が出てきたら。。。(宿題に何時間もかかって、眠れない。手が荒れて痛みが出るなど)解決方法を一緒に考えます。

 

③不安に慣れるよう、行為を我慢させる

「消しゴムで消したくなるけど、最後までまずは書いてみよう。最後まで消さずにちょっと我慢ね。消しゴムは預かっておくから、最後に一緒に書き直す文字を決めて、消そうね」

 

 

これは、曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)という、認知行動療法の技法の一つです。

強迫性障害では、強い不安を強迫行為によって一時的に収めているのですが、元の不安は解消されてはいないので、何かの拍子に不安が生じれば、また強迫行為をしてしまうという負のループに入っていきます。この負のループを変えるのが、曝露反応妨害法です。

「曝露法」は、不安をすぐに収めようとせずに、自分自身を不安に曝す方法です。人は、不安状態が続くと慣れるという性質があるのですね。

そして、「反応妨害法」は、一時的に不安を収めるために行っている強迫行為を我慢することです。

強迫性障害への対応では、この2つを組み合わせた「曝露反応妨害法」で、強迫行為(何度も消す)をしなくても不安が小さくなっていくことを繰り返し体験してもらうのです。

この成功経験(何度も消さなくても大丈夫。最後に消す方が楽)を繰り返すことで、強迫行為(何度も消す)は徐々に不要となり、強迫観念(こんなの汚くてダメという気持ち)も自然と解消されていきます。

 

などと、まじめにまとめてみましたが、私自身は認知行動療法など知らずに、試行錯誤して見つけた1つの方法です。なんともいい加減😅

今になって、こういう理論があることを知るなんて、人生何があるか分かりませんね☘